驚き!能美歴史民族資料館に国内最古の超貴重な資料が!古墳ジオラマも必見です!

見どころ

能美市には国の史跡に指定された『能美古墳群』があることをご存知でしょうか。こんにちは、石川サウスのナンシです。

でもね実際のところ、「国の史跡」とか言われても地元民にしたらあまりにも当たり前にそこにあるもんだから、空気のような存在になっちゃってすっかり溶け込んじゃってる。

そんな長年連れ添った夫婦のような能美古墳に、あのころの輝きを!

というわけで『能美市立歴史民族資料館』に行ってきました。

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能美市立歴史民族資料館ってこんなところ

和田山古墳をはさんで、和田山公園の反対側に位置する『能美市立歴史民族資料館』。

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ここに資料館があることすら知らない地元民も多いのじゃないかしら。

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ひっそりとたたずむこの資料館ですが、実はかなりすごいお宝が展示されているのです。なのに入館無料というお得な施設であります。

館内に入り、まず目にとまったのがこの甲冑。和田山古墳から出土されたものですが、しっかりと形が残っているものなんですね。

▼ 和田山古墳から出土された古墳時代の甲冑
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大きさは少し小ぶりな感じがします。古代人の体格がうかがえます。

▼ 鉄の槍とか刀
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こちらも和田山古墳から出土した、5世紀ごろに作られたとされる鉄槍。なんだか人の息吹を感じて、ゾクッとしてしまいます。

ところで、その国内でも貴重な資料というのはどこにあるのでしょうか。資料館の方に聞いてみましょう。

国内最古の文字入り須恵器

ナンシ
すみません、国内でも貴重な資料があると聞いたんですが、どれなんでしょうか
学芸員さん
文字入りの須恵器ですね、ここにあります

ナンシ
・・・どこだろ
学芸員さん
これです

えっ、こんなにもさりげなく!?

幾多ある出土品と同列であるかのようにそこに在り、見るものに「貴重な資料である」というおごりをいっさい感じさせないその姿に感動すら覚えます。

このさりげな土器は、古墳時代から平安時代ごろまで作られていた「須恵器(すえき)」と呼ばれるもの。昔ならったなぁ。

1977年に和田山古墳群の発掘調査が行われた際、この須恵器をはじめとするたくさんの埋蔵品がみつかりました。

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2011年にそれらの再調査を行なった結果、そのうちの2つの 須恵器に文字が刻まれていることが発見された のです。(2013年公式発表)

▼ 「未」干支のひつじ?

▼ 「二年」須恵器を時計回りに回転させると・・・

ちょっと画像ではわかりにくいでしょうか。

それまでにも大阪府堺市の野々井古墳群で6世紀頃とされる文字須恵器が見つかっていたんですが、和田山の須恵器はさらに古い5世紀後半のもの。

これまで発見されたものの中では 日本最古の文字須恵器 なのです。

日本では、文字は5世紀ごろから使われたのではと考えられていますが、この時代に能美という地方にまで漢字が広がっていたことが示されました。

歴史的にとても重要な資料というわけですね。

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手作りのジオラマがすごい

そして出土品以外にも大注目してほしいのが、随所に置かれたこの 能美古墳ジオラマ

実際の古墳の100分の1のサイズで正確に再現したこの美しいジオラマは、なんと資料館職員の方たちによる手作りなんだとか!すごい!

どれぐらい素晴らしいかというと…

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この秋常山の前方後円墳、下段の四角部分ありますよね。ここ拡大してみましょうか。

はい、どーん

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細かい!!

なんと人物のサイズも精巧に計算されています!うわー、すごすぎるなぁ。

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これとか、ほんと持って帰りたいぐらいかわいい。埴輪とか人とか、家に飾りたいわ。

しかしね、この完成度の高いジオラマがかなり気さくに置いてあるというのが、またびっくりですよ。

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見て、このノーガード。無防備すぎる。

ナンシ
これ大丈夫ですか。子どもはこういうの大好きだからガンガン触っちゃいますよ
職員さん
ジオラマは触ってなんぼと思ってるので。壊れたら直しますから(笑顔)

!!まさに神対応。

実際、何度も壊れたこともあるそうです。首もげたりとか・・・おぞぞぞ。そうは言っても、壊さないように気をつけましょう。

紹介しきれませんでしたが、貴重な資料はほかにもまだありますのでそれはまたの機会にいたします。

是非、歴史民俗資料館のほうへ足をお運びくださいね。

資料館の情報

  • 住所:能美市寺井町ヲ20
  • 電話:0761-58-6103
  • 休館日:月曜日、年末年始
  • 開館時間:9:00 〜 17:00(入館は16:30まで)
  • 入館料:無料
見どころ
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石川サウス

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